はじめに
我が家は、子どもたちが日常的に遊べる庭を作りたいと思っていました。
道路への飛び出しや外からの視線を考えると、ある程度は庭を囲っておきたい。でも、完全に目隠しをして、地域とのつながりや開放感までなくすのは、少し違う気がしました。
庭をしっかり使いたい。
でも、外とのつながりまでなくしたくない。
この記事では、その二つの思いの間で我が家が選んだ外構と、実際に暮らして分かったことをまとめます。
庭を使うために、境界は作っておきたかった
芝生で遊ぶ。水遊びをする。ときには、外でご飯を食べる。
我が家が庭に求めていたのは、そうした時間を特別なイベントではなく、普段の暮らしの中で楽しめることでした。
ただ、我が家の庭は、車が通る道路と隣り合っています。住宅街なので交通量は多くありませんが、フェンスを設ける前は、庭から道路までを遮るものがなく、そのまま外へ出られる状態でした。

子どもが道路へ飛び出してから、家の中にいる親が気づいて止めるのでは間に合いません。
子どもたちが安心して庭で遊べるようにするためには、まず庭と道路との間に、物理的な境界を作っておく必要があると考えました。
そこで我が家は、道路に面した庭の周囲にフェンスを設けました。

設計時には、フェンスで囲うことで、庭が狭く感じられないかという心配もありました。
実際に囲ってみると、庭と道路の境界ははっきりしましたが、子どもたちが遊べる広さは残せています。

我が家にとってフェンスは、外からの視線を遮るためだけのものではありません。
子どもたちが庭で遊び、親がそばで見守る。そんな時間を日常にするために必要な境界でした。
それでも、完全には閉じたくなかった
庭と道路との間に境界は必要でしたが、庭と外を完全に切り離したいわけではありませんでした。
我が家の周りには子育て世帯が多く、外で遊ぶ子どもたちの姿があります。家の前を通れば挨拶をし、ときにはご近所さんと少し話をする。そんな地域の空気を気に入っていました。
庭を家族だけで閉じた場所にするのではなく、外の気配を感じながら、地域とゆるくつながっていたい。
それも、私がこの家で送りたかった暮らしの一つでした。
庭の中で落ち着いて過ごせること。
地域とのつながりも残せること。
我が家が探したのは、その二つが残る距離感でした。
我が家が選んだ「閉じすぎないクローズ外構」
庭の周囲には、隙間のあるタイプのフェンスを設けました。庭と外との間に境界はありますが、外の気配までなくなるわけではありません。
また、庭からカーポート側へ抜ける場所には、門扉を設けていません。そのため、庭からカーポート側へ抜け、そのまま外へ出ていくことができます。
視線だけでなく、行き来の面でも、庭と外を完全には切り離しませんでした。
囲ってはいる。
けれど、完全には閉じていない。
「閉じすぎないクローズ外構」と呼ぶのが近い形になりました。
▶︎フェンスの高さや隙間を考えた話はこちら
・【後悔しない外構】フェンスはどこまで必要?高さと目隠しを考えた話
門扉を付けなかった分、子どもが小さい時期は補った
門扉を設けていないため、庭遊びをする時は、外へ抜けていける場所に小さな木製の簡易フェンスを置いています。
子どもの力でも動かせるものなので、物理的に外へ出られなくするためのものではありません。
そこに壁があることで、「ここから先には出ない」と分かるようにするための、目印のようなものでした。実際に、子どもがそのフェンスを動かして外へ出ていくことはありませんでした。
現在、子どもたちは4歳と2歳です。性格もあると思いますが、「外へ出てはいけない」と繰り返し伝えてきたことで、以前ほど庭から外へ出ようとしなくなりました。そのため、簡易フェンスを出すことも少なくなっています。
完全には閉じない形を選んだからこそ、子どもの成長に合わせて見守り方を変えながら使っています。

フェンスの隙間から、遊びが始まった
庭と道路との間に境界は必要でしたが、閉じすぎなかったからこそ生まれた時間もありました。
我が家のフェンスには、板と板の間だけでなく、ブロックと一番下の板との間にも少し大きな隙間があります。
暮らし始めてから気づいたのは、その隙間が、庭にいる子どもの目線にちょうど合っていたことでした。
ブロックとフェンスの間にある少し大きな隙間。子どもが外をのぞくと、ちょうど目線の高さになります。
子どもたちが庭で遊んでいると、道を通りかかった子どもが、この隙間から話しかけてくれることがあります。
そこから会話が始まり、気づけば一緒に遊んでいることもありました。
庭を囲いながらも完全には閉じなかったことで、我が家が残したかった地域とのつながりも、実際の暮らしの中に生まれています。

まとめ|庭を囲いながら、外とのつながりも残せた
我が家では、子どもたちが日常的に遊べる庭にすることと、地域とゆるくつながる暮らしの両方を残したいと考えました。
庭と道路の間には、フェンスで境界を作る。
完全目隠しにはせず、門扉も設けないことで、庭と外を切り離しすぎない。
実際に暮らしてみると、子どもたちは庭で日常的に遊び、フェンス越しには地域の子どもとの会話や遊びも生まれました。
安心して庭を使えることと、外とのつながりを残すこと。その両方を考えた結果が、我が家の「閉じすぎない庭」でした。
▶︎外構全体の考え方はこちら
・【後悔しない外構まとめ】庭は“最後に決めるもの”じゃなかった|子育て世帯の外まわり計画
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