いくぱぱ日記|特別編
2026年7月、長男がもうすぐ5歳になる時期に、初めて長男と会った日のことを振り返って書いています。
コロナ禍で生まれてすぐには会えず、生後1週間ほどで初めて対面したときの記録です。
今でもうまく説明できない、あの日の感情を残しています。
長男は今、4歳。
もうすぐ5歳になります。
これは、5年前に長男と初めて会った日の話です。
長男が生まれたのは、コロナ禍だった頃。
病院では面会ができず、私は生まれてすぐの長男に会うことができませんでした。
写真や画面越しには見ていました。
それでも、どこか現実ではないような感覚が残っていたのだと思います。
実際に初めて対面したのは、妻と長男が退院し、家へ帰ってきた日。
生後1週間ほどたった頃でした。
その日は、妻の両親も手伝いに来てくれていました。
仕事から帰ると、リビングに見慣れない赤ちゃん用の椅子がありました。
その中に、小さな長男が横になっていました。
妻の両親も、何か声をかけてくれていたと思います。
でも、そのときの私の意識は、目の前にいる小さな長男にすべて向いていました。
近づいて顔をのぞき込むと、長男は目を開けていて、ふと目が合いました。
目の前にいるこの小さな子が、自分の子どもなんだ。
そう感じた瞬間、今まで一度も経験したことのない感情が湧いてきました。
あのときの感情を、今でもうまく説明できません。
「感動」という言葉が近いのかもしれません。
もちろん、可愛い。
愛おしい。
嬉しい。
そうした気持ちもありました。
不思議な感覚もありました。
でも、どの言葉も少し違う気がします。
感動と、愛おしさと、不思議さが混ざっていたのかもしれません。
ただ、言葉を重ねるほど、あのとき本当に感じたものから離れていくような気もします。
今振り返っても、あの感情を表す言葉は見つかりません。
ただ、
「人生で一度も感じたことのない感情だった」
という記憶だけは、今も強く残っています。
不思議なのですが、その特別な感覚は、ずっと続いたわけではありませんでした。
本当に、初めて会ったあの日だけだったように思います。
次の日からは、もっと日常的な「可愛い」に変わっていました。
もちろん、その後もずっと可愛いです。
一緒に暮らし、お世話をして、少しずつ親子になっていきました。
でも、初めて目が合った瞬間の感情だけは、ほかのどの場面とも少し違います。
人生の中で、一度だけ通った感覚だったのかもしれません。
次男が生まれたときも、もちろん嬉しく、愛おしいと感じました。
ただ、長男と初めて目が合ったときの、あの説明できない感情とは少し違っていました。
それは、次男への愛情が違っていたからではありません。
長男と会ったあの日が、私にとって初めて「自分の子ども」という存在を、目の前で実感した瞬間だったからだと思います。
あの感情は、初めて自分の子どもに会うという、一度しかない瞬間に生まれたものだったのかもしれません。
あれから4年以上がたちました。
子育ては、きれいなことばかりではありません。
イヤイヤに振り回される日もあります。
保育園へ行きたくないと泣く日もあります。
朝から感情を揺さぶられ、そのまま仕事へ向かう日もあります。
自分の接し方がこれでよかったのかと、あとから考えることもあります。
それでも、
「この子たちが生まれてきてくれてよかった」
という思いが揺らいだことはありません。
長男と初めて会った日に感じたものを、私は今でも説明できません。
小さな赤ちゃんだった長男は、もうすぐ5歳になります。
話し、走り、笑い、自分の考えを持つようになりました。
それでも、顔をのぞき込んで目が合った、あの瞬間の記憶だけは、今も不思議なくらい鮮明に残っています。
もう二度と、同じ感情を味わうことはないのかもしれません。
でも、名前のつかないあの感情を知ることができた。
それだけでも、親になれてよかったと思っています。

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